【ファンダメンタル分析】芝浦【有価証券報告書】

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はじめに総括

特記事項

2023年度の芝浦メカトロニクス株式会社は、資産が前年から約11.4%増加した一方で、負債が約20.2%増加し、純資産が約8.8%減少しました。このトレンドは、企業の財務健全性に対する懸念を示唆しています。

2023年度の総括

  1. 資産の増加: 資産合計は91,254百万円に達し、前年から9,367百万円の増加を記録しました。
  2. 負債の増加: 負債合計は68,755百万円で、前年から11,528百万円の増加。
  3. 純資産の減少: 純資産は22,499百万円で、前年から2,161百万円減少しました。
  4. 流動比率: 流動比率は411.5%と高水準を維持しています。
  5. 営業利益と純利益: 売上高は67,556百万円、営業利益は11,688百万円、純利益は8,793百万円でした。

来年度以降の事業計画

  1. 成長戦略: 半導体市場の需要が高まっていることから、研究開発への投資を強化します。
  2. 環境調和型製品の開発: 環境負荷を低減する製品の開発を進めます。
  3. サービス事業の強化: サービス事業の売上高比率を20%以上に引き上げることを目指します。
  4. リスク管理: 負債の増加に伴う財務リスクを管理します。

今後の動向予測

  • 成長の持続: 半導体市場の成長が続く限り、成長が期待されます。
  • 財務健全性の改善: 負債の増加を抑制し、純資産の回復を図る施策が求められます。
  • 株主還元の姿勢: 業績に裏付けられた配当を維持する姿勢が示されています。

結論

芝浦メカトロニクス株式会社は、成長の機会を持ちながらも、財務健全性に対する懸念がある状況です。

1. 資産

年度 資産合計 (百万円)
連結会計年度(2024年3月31日) 91,254
連結会計年度(2023年3月31日) 81,887

トレンド: 資産は前年から9,367百万円増加しています。

2. 負債

年度 負債合計 (百万円)
連結会計年度(2024年3月31日) 68,755
連結会計年度(2023年3月31日) 57,227

トレンド: 負債は前年から11,528百万円増加しています。

3. 純資産

年度 純資産合計 (百万円)
連結会計年度(2024年3月31日) 22,499
連結会計年度(2023年3月31日) 24,660

トレンド: 純資産は前年から2,161百万円減少しています。

4. 財務健全性の評価

  • 資産の増加は企業の成長を示していますが、負債の増加がそれを上回っています。
  • 純資産の減少は、企業の自己資本比率が低下していることを示します。

結論

芝浦メカトロニクス株式会社は、資産の増加を示しているものの、負債の増加がそれを上回り、純資産が減少しているため、財務健全性には注意が必要です。

流動比率自己資本比率の計算

1. 流動比率の計算

流動比率は以下の式で計算されます。

流動比率 = (流動資産 / 流動負債) × 100

2. 自己資本比率の計算

自己資本比率は以下の式で計算されます。

自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100

3. 過去の数値との比較

流動比率の過去数値

2023年: 約706.5%

2024年: 約411.5%

自己資本比率の過去数値

2023年: 約30.1%

2024年: 約24.7%

4. トレンドの分析

  • 流動比率は減少していますが、依然として高い水準を維持しています。
  • 自己資本比率も減少していますが、依然として健全な水準です。

結論

短期支払い能力は良好ですが、長期的な視点での財務健全性の確保が重要です。

売上高、営業利益、純利益のトレンド

年度 売上高 (百万円) 営業利益 (百万円) 純利益 (百万円)
2023年度 61,001 10,906 9,198
2024年度 67,556 11,688 8,793

結論

全体的には売上高と営業利益の増加がポジティブな兆候ですが、純利益の減少は注意が必要です。

配当政策と株主還元の姿勢

基本方針として、業績に裏付けられた配当を維持することが示されています。

配当実績

年度 配当金 (円)
2023年度 200

結論

株主への利益還元を重視し、業績に基づいた配当を維持する方針が示されています。