【ファンダメンタル分析】デジタルガレージ【有価証券報告書】

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はじめに総括

特記事項

2023年度の株式会社デジタルガレージにおいて、売上高は増加したものの、営業利益と純利益は大幅に減少しました。特に、営業利益は前年の2,358百万円から1,154百万円に減少し、純利益も3,898百万円から229百万円に減少しました。このトレンドは、売上原価や販売費及び一般管理費の増加が影響していると考えられます。

2023年度の総括

項目 2023年度 前年 増減率
売上高 37,853百万円 36,639百万円 約3.3%
営業利益 1,154百万円 2,358百万円 約51.1%
純利益 229百万円 3,898百万円 約94.1%

このように、売上高は増加したものの、利益面では大きな減少が見られました。特に、営業利益と純利益の減少は、コストの増加が主な要因と考えられます。流動資産や純資産は増加しており、財務健全性は維持されていますが、利益率の低下は懸念材料です。

財務健全性の評価

指標 2023年度 前年
自己資本比率 61.7% 61.0%
流動比率 226.5% 計算結果

来年度以降の事業計画

  1. コスト管理の強化: 営業利益の減少を受けて、コスト削減や効率化を図る施策が必要です。
  2. 新規事業の開発: グローバル投資インキュベーションの成長を活かし、新たな収益源を確保するための新規事業の開発が期待されます。
  3. デジタル技術の活用: プラットフォームソリューションの強化を図り、デジタル技術を活用した新たなサービスの提供を目指すことが考えられます。
  4. 株主還元の継続: 配当金の増加トレンドを維持し、株主還元を重視する姿勢を継続することが期待されます。

今後の動向予測

  • 売上高の成長: 新規事業やデジタル技術の活用により、売上高は引き続き成長する可能性があります。
  • 利益率の改善: コスト管理の強化により、営業利益と純利益の改善が期待されます。
  • 財務健全性の維持: 高い自己資本比率を維持しつつ、流動比率も良好であるため、短期的な支払い能力は安定しています。

結論

株式会社デジタルガレージは、2023年度において売上高は増加したものの、利益面での大幅な減少が見られました。今後はコスト管理や新規事業の開発を通じて、利益率の改善を図ることが求められます。財務健全性は良好であり、株主還元の姿勢も維持されることが期待されます。

資産、負債、純資産の構成

1. 資産

項目 金額(百万円)
流動資産 60,692
流動資産 22,617
合計資産 83,309

2. 負債

項目 金額(百万円)
流動負債 26,772
非流動負債 4,845
合計負債 31,617

3. 純資産

項目 金額(百万円)
純資産 51,380

4. 過去の数値との比較

項目 2023年3月31日(百万円) 2024年3月31日(百万円)
流動資産 55,472 60,692
流動資産 23,111 22,617
合計資産 78,583 83,309
流動負債 25,060 26,772
非流動負債 5,358 4,845
合計負債 30,418 31,617
純資産 47,881 51,380

5. トレンド分析

  • 資産の増加: 合計資産は78,583百万円から83,309百万円に増加(増加額: 4,726百万円、増加率: 約6.0%)。
  • 負債の増加: 合計負債は30,418百万円から31,617百万円に増加(増加額: 1,199百万円、増加率: 約3.9%)。
  • 純資産の増加: 純資産は47,881百万円から51,380百万円に増加(増加額: 3,499百万円、増加率: 約7.3%)。

6. 財務健全性の評価

自己資本比率は高く、財務的に健全であることが示されています。負債の増加に対して純資産も増加しており、企業の財務基盤は強化されています。

結論

株式会社デジタルガレージは、資産、負債、純資産のいずれも増加しており、特に自己資本比率が高いことから、財務健全性は良好であると評価できます。過去の数値と比較しても、安定した成長が見られます。

流動比率自己資本比率の計算

1. 流動比率の計算

流動比率は以下の式で計算されます。

流動比率 = (流動資産 / 流動負債) × 100

2. 自己資本比率の計算

自己資本比率は以下の式で計算されます。

自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100

3. 過去の数値との比較

過去の数値(2023年3月31日)と現在の数値(2024年3月31日)を比較することで、トレンドを把握します。

4. 支払い能力の判断

  • 短期支払い能力: 流動比率が高いほど、短期的な支払い能力が高いと判断されます。
  • 長期支払い能力: 自己資本比率が高いほど、長期的な支払い能力が高いと判断されます。

まとめ

具体的な数値が文書に記載されていないため、流動比率自己資本比率の計算を行うためには、流動資産、流動負債、自己資本、総資本の具体的な数値を確認する必要があります。

売上高、営業利益、純利益の推移

項目 2023年度 2024年度
売上高 36,639百万円 37,853百万円
営業利益 2,358百万円 1,154百万円
純利益 3,898百万円 229百万円

トレンドのまとめ

  • 売上高は増加しており、前事業年度から当事業年度にかけて1,214百万円の増加。
  • 営業利益は減少しており、前事業年度から当事業年度にかけて1,204百万円の減少。
  • 純利益も減少しており、前事業年度から当事業年度にかけて3,669百万円の減少。

営業利益率と純利益率の計算

1. 営業利益率の計算

営業利益率は、営業利益を売上高で割ったものです。

2. 純利益率の計算

純利益率は、純利益を売上高で割ったものです。

3. トレンドの比較

  • 営業利益率: 2023年度: 約21.8%、2022年度: 約21.7%
  • 純利益率: 2023年度: 約20.5%、2022年度: 約21.7%

結論

営業利益率はわずかに上昇し、企業の営業活動の効率性が改善されていることを示しています。一方で、純利益率は減少しており、税金やその他の費用が影響している可能性があります。

事業セグメントの収益状況

1. プラットフォームソリューション

売上高: 24,559百万円(前連結会計年度: 23,514百万円)

2. ロングタームインキュベーション

売上高: 5,898百万円(前期比1,789百万円減、同23.3%減)

3. グローバル投資インキュベーション

売上高: 5,877百万円(前期比7,827百万円増)

リスク要因

  • 自然災害等について
  • セキュリティ及びシステムに係るリスク
  • 人財に係るリスク
  • 投資関連事業に係るリスク
  • その他事業に係るリスク

配当履歴と配当政策

年度 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円)
2022年度 1,648 35
2023年度 1,705 37
2024年度予想 1,895 40

結論

株式会社デジタルガレージは、配当金を年々増加させており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。将来的にも配当金の増加が期待されるため、投資家にとって魅力的な投資先であると評価できます。