【ファンダメンタル分析】ティラド【有価証券報告書】

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はじめに総括

特記事項

株式会社ティラドは、2024年3月期において、売上高、営業利益、純利益のすべてで大幅な増加を達成しました。特に営業利益と純利益の増加率が非常に高く、収益力が大きく改善されたことが示されています。

当期の総括

2024年3月期の株式会社ティラドは、前年に比べて資産が約9,852百万円増加し、122,082百万円となりました。負債も増加しましたが、資産の増加に伴い、純資産も863百万円増加し、18,995百万円に達しました。流動比率は98.19%と前年の131.58%から減少し、短期的な支払い能力に懸念が生じる可能性がありますが、自己資本比率は99.12%と高い水準を維持しています。

指標 2024年3月期 前期比
売上高 158,659百万円 約10.2%増
営業利益 4,350百万円 約314.3%増
純利益 4,841百万円 約288.5%増

来年度以降の事業計画

株式会社ティラドは中期経営計画「T.RAD-12」を策定し、2030年に向けた中長期ビジョンを設定しています。具体的には、以下の目標が掲げられています。

  1. 気候変動に関する指標目標: 2030年までにCO₂排出量を27%減少させる。
  2. 人材多様性に関する指標目標: 事務技術職の採用者に占める女性比率を2026年3月末までに30%以上にする。

今後の動向予測

  • 成長の持続: 売上高や利益の増加が続くと予測されます。特にアジア市場での成長が期待され、米国市場の改善も見込まれます。
  • リスク管理の強化: 海外事業展開に伴うリスクや原材料価格の変動、サプライチェーンの分断リスクに対して、適切なリスク管理が求められます。
  • 配当政策の維持: 安定した配当政策を維持し、株主還元を重視する姿勢が続くと考えられます。

結論

株式会社ティラドは、2024年3月期において業績が大幅に改善し、財務健全性も向上しています。中期経営計画に基づく目標達成に向けた取り組みが進められており、今後も成長が期待されます。ただし、外部環境の変化やリスク要因に対する柔軟な対応が求められるため、注意が必要です。

1. 資産

年度 資産
2023年3月31日 112,230百万円
2024年3月31日 122,082百万円

トレンド: 資産は前年から増加しており、約9,852百万円の増加が見られます。これは、企業の成長や投資活動の結果と考えられます。

2. 負債

年度 流動負債
2023年3月31日 94,098百万円
2024年3月31日 103,087百万円

トレンド: 流動負債も前年から増加しており、約8,989百万円の増加が見られます。これは、短期的な資金調達や運転資金の増加を示唆しています。

3. 純資産

年度 純資産
2023年3月31日 18,132百万円
2024年3月31日 18,995百万円

トレンド: 純資産も前年から増加しており、約863百万円の増加が見られます。これは、企業の自己資本が強化されていることを示しています。

まとめ

  • 資産は増加しており、企業の成長を示しています。
  • 負債も増加していますが、資産の増加に伴っているため、企業の財務健全性は維持されています。
  • 純資産の増加は、企業の自己資本比率の向上を示し、財務の健全性が改善されていることを示唆しています。

流動比率自己資本比率の計算

1. 流動比率の計算

流動比率は以下の式で計算されます。

流動比率 = (流動資産 / 流動負債) × 100

流動資産(2024年3月31日): 3,410百万円

流動負債(2024年3月31日): 3,473百万円

流動比率の計算:

流動比率 = (3,410 / 3,473) × 100 ≈ 98.19%

2. 自己資本比率の計算

自己資本比率は以下の式で計算されます。

自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100

自己資本(2024年3月31日): 121,001百万円

総資本: 122,082百万円

自己資本比率の計算:

自己資本比率 = (121,001 / 122,082) × 100 ≈ 99.12%

3. 過去との比較

流動比率(2023年3月31日):

流動比率 = (3,410 / 2,590) × 100 ≈ 131.58%

自己資本比率(2023年3月31日):

自己資本比率 = (111,312 / 112,230) × 100 ≈ 99.18%

4. トレンドのまとめ

結論

  • 流動比率は減少しており、短期的な支払い能力に懸念が生じる可能性があります。
  • 自己資本比率は高い水準を維持していますが、わずかに減少しています。

売上高、営業利益、純利益の推移

指標 2023年3月期 2024年3月期
売上高 144,000百万円 158,659百万円
営業利益 1,050百万円 4,350百万円
純利益 1,245百万円 4,841百万円

トレンド分析

  • 売上高: 前期比で14,659百万円の増加(約10.2%増)。
  • 営業利益: 前期比で3,300百万円の増加(約314.3%増)。
  • 純利益: 前期比で3,596百万円の増加(約288.5%増)。

結論

株式会社ティラドは、2024年3月期において、売上高、営業利益、純利益のすべてで大幅な増加を達成しました。特に営業利益と純利益の増加率が非常に高く、収益力が大きく改善されたことが示されています。

営業利益率と純利益率の計算

1. 営業利益率の計算

営業利益率は、営業利益を売上高で割ったものです。

2024年3月期:

営業利益率 = (4,350 / 158,659) × 100 ≈ 2.74%

2023年3月期:

営業利益率 = (1,050 / 144,000) × 100 ≈ 0.73%

2. 純利益率の計算

純利益率は、親会社株主に帰属する当期純利益を売上高で割ったものです。

2024年3月期:

純利益率 = (4,841 / 158,659) × 100 ≈ 3.05%

2023年3月期:

純利益率 = (1,245 / 144,000) × 100 ≈ 0.87%

3. トレンドの比較

  • 営業利益率: 大幅に改善し、増加しています。
  • 純利益率: 減少しています。

結論

  • 営業利益率は前年に比べて改善しており、企業の営業活動が効率的になっていることを示しています。
  • 純利益率は前年よりも減少しており、営業外損益や特別損失の影響を受けている可能性があります。

キャッシュ・フローの状況

1. 営業活動によるキャッシュ・フロー

連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フロー16,968百万円 であり、前年同期比 12,592百万円 増加しています。

2. 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フロー7,075百万円 のキャッシュアウトで、前年同期比 373百万円 減少しています。

3. フリー・キャッシュ・フロー

フリー・キャッシュ・フロー9,892百万円 のキャッシュインとなり、前年同期比 12,218百万円 増加しています。

4. 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フロー616百万円 のキャッシュアウトで、前年同期比 442百万円 増加しています。

5. 現金及び現金同等物の期末残高

連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は 20,204百万円 であり、前連結会計年度末比 9,843百万円 増加しています。

評価

営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比で大幅に増加していることから、企業の事業活動が現金を生成していることが確認できます。フリー・キャッシュ・フローもプラスであり、企業は投資活動を行いながらも、十分な現金を生み出している状況です。

セグメント別の収益状況

1. セグメント別の売上高と営業利益

セグメント 売上高 営業利益
日本 68,784百万円 1,505百万円
米国 42,127百万円 △2,348百万円
欧州 5,799百万円 97百万円
アジア 21,247百万円 3,470百万円
中国 20,379百万円 1,551百万円

2. 各セグメントの利益率の動向

  • 日本: 営業利益率 = 2.19%
  • 米国: 営業利益率 = -5.57%
  • 欧州: 営業利益率 = 1.67%
  • アジア: 営業利益率 = 16.33%
  • 中国: 営業利益率 = 7.62%

3. トレンドの比較

  • 日本: 売上高は増加し、営業利益も増加。
  • 米国: 売上高は増加したが、営業利益は依然として赤字。
  • 欧州: 売上高と営業利益が共に増加。
  • アジア: 売上高と営業利益が共に増加。
  • 中国: 売上高は減少したが、営業利益は増加。

4. 事業ポートフォリオのバランス

  • 成長セグメント: アジアと米国
  • リスクの高いセグメント: 中国と米国

結論

株式会社ティラドは、アジアと日本での成長が見られる一方、米国と中国では課題が残る状況です。全体としては、売上高は増加傾向にあり、営業利益も改善しているセグメントが多いことから、ポジティブなトレンドが見られます。

配当政策の評価

1. 配当履歴

年度 配当金の総額 1株当たり配当額
2023年 656百万円 100円
2024年(予定) 656百万円 100円

2. 将来の配当予想

2024年の配当金の総額は656百万円、1株当たり配当額は100円(予定)です。

3. 過去とのトレンド比較

  • 配当金の総額: 2023年と2024年で変わらず656百万円。
  • 1株当たり配当額: 2023年と2024年で変わらず100円。

結論

株式会社ティラドは、安定した配当政策を維持しており、配当金の総額や1株当たり配当額は変わらず、将来的にも同様の配当が期待されます。