【ファンダメンタル分析】山梨中央銀行【有価証券報告書】

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はじめに総括

特記事項

2023年度から2024年度にかけて、株式会社山梨中央銀行は資産が約10%減少し、負債が約2.6%増加、純資産が約29.3%減少するという大きなトレンドが見られました。特に純資産の減少率が高く、財務健全性に懸念が生じる可能性があります。

2023年度の総括

2023年度の山梨中央銀行は、資産の減少と負債の増加が顕著であり、特に純資産の減少が大きな課題となっています。資産は433,293百万円から389,945百万円に減少し、負債は3,313,941百万円から3,400,466百万円に増加しました。これにより、純資産は7,776百万円から5,491百万円に減少しました。流動比率は約59%であり、短期的な支払い能力に課題があることが示唆されています。

経常利益は76億41百万円で前期比79百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は56億58百万円で前期比5億96百万円増加しました。これにより、利益面では一定の安定性が見られますが、全体的な財務状況は厳しいものとなっています。

来年度以降の事業計画

山梨中央銀行は中期経営計画「TRANS³ 2025」を策定し、以下の目標を掲げています。

  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 2025年度までに60億円以上を目指す。
  • OHR(コア業務粗利益経費率): 73.5%以下を目指す。
  • ROE当期純利益ベース): 3%以上を目指す。
  • 管理・監督職に占める女性の比率: 20%以上を目指す。
  • サステナブルファイナンス投融資額: 3,500億円以上を目指す。

これらの目標を達成するために、業務の効率化や地域社会との連携を強化し、持続可能な成長を目指す方針です。

今後の動向予測

今後の動向については、以下の要因が影響を与えると考えられます。

  1. 財務健全性の回復: 資産の減少を食い止め、負債の増加を抑えることが重要です。特に、純資産の回復が求められます。
  2. 利益の安定化: 経常利益の減少を克服し、親会社株主に帰属する当期純利益を増加させるための施策が必要です。
  3. サステナビリティへの取り組み: 環境への配慮や社会的責任を果たすことで、顧客からの信頼を得ることができ、長期的な成長に寄与します。
  4. 地域経済の影響: 地域経済の成長や顧客ニーズの変化に応じた柔軟な対応が求められます。

資産、負債、純資産の構成とトレンドの分析

項目 2023年3月31日 2024年3月31日 トレンド
資産 433,293百万円 389,945百万円 減少(約10%)
負債 3,313,941百万円 3,400,466百万円 増加(約2.6%)
純資産 7,776百万円 5,491百万円 減少(約29.3%)

まとめ

  • 資産: 減少(433,293百万円 → 389,945百万円)
  • 負債: 増加(3,313,941百万円 → 3,400,466百万円)
  • 純資産: 減少(7,776百万円 → 5,491百万円)

このデータから、山梨中央銀行は資産が減少し、負債が増加していることがわかります。これにより、純資産も大きく減少しており、財務健全性に懸念が生じる可能性があります。特に、純資産の減少率が高いため、今後の経営戦略やリスク管理が重要となるでしょう。

流動比率自己資本比率、負債の流動性、及びトレンドの分析

1. 流動比率の計算

流動比率は、流動資産を流動負債で割った比率です。流動比率は、企業の短期的な支払い能力を示します。

項目 2024年3月31日
流動資産合計 2,949,076百万円
流動負債合計 4,999,454百万円
流動比率 約59%

2. 自己資本比率の計算

自己資本比率は、自己資本を総資本で割った比率です。自己資本比率は、企業の財務的安定性を示します。

自己資本や総資本の具体的な数値は文書に記載されていないため、計算不可です。

3. 負債の流動性

負債の流動性は、流動負債の構成を見て判断します。流動負債には、短期的に支払う必要がある負債が含まれます。

流動負債の内訳 2024年3月31日
預金 3,509,824百万円
譲渡性預金 54,938百万円
その他流動負債 434,692百万円

4. トレンドの比較

流動比率自己資本比率のトレンドは、過去の数値との比較が必要ですが、具体的な数値が不明なため、詳細な分析は行えません。

結論

流動比率は約59%であり、短期的な支払い能力に課題がある可能性があります。自己資本比率や流動負債の詳細な数値が不明なため、より詳細な分析は難しいですが、流動負債の大部分が預金で構成されていることから、短期的な資金繰りに注意が必要です。

売上高、営業利益、純利益の推移

売上高

有価証券報告書には「売上高」という明確な項目は記載されていませんが、銀行業においては「経常利益」や「業務粗利益」が売上高に相当することが一般的です。ここでは「経常利益」を用いて、以下のように示します。

  • 連結会計年度の経常利益: 76億41百万円
  • 連結会計年度の経常利益: 76億41百万円(前期比79百万円減少)

営業利益

営業利益は、売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を引いたものですが、具体的な売上原価や販売費及び一般管理費の数値は記載されていないため、営業利益を直接算出することはできません。

純利益

親会社株主に帰属する当期純利益は以下の通りです。

トレンド

  • 経常利益: 前期比79百万円減少し、76億41百万円。
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 前期比5億96百万円増加し、56億58百万円。

まとめ

  • 売上高(経常利益): 76億41百万円で前期比79百万円減少。
  • 営業利益: 具体的な数値が不明のため、経常利益を参考に。
  • 純利益: 56億58百万円で前期比5億96百万円増加。

営業利益率と純利益率の計算

1. 営業利益率の計算

営業利益率は、営業利益を売上高で割ったものです。具体的な売上高の数値は文書に記載されていないため、営業利益率を計算することはできません。

2. 純利益率の計算

純利益率は、当期純利益を売上高で割ったものです。具体的な数値は文書に記載されていないため、計算不可です。

3. トレンドの比較

営業利益率と純利益率の具体的な数値を算出するためには、売上高の情報が必要です。文書には売上高の具体的な数値が記載されていないため、営業利益率の計算はできません。

中期経営計画「TRANS³ 2025」のKPI

KPI 2025年度目標 2022年度実績
OHR(コア業務粗利益経費率) 73.5%以下 73.41%
ROE当期純利益ベース) 3%以上 1.82%
管理・監督職に占める女性の比率 20%以上 13.1%
リスキリングによる事務人員の再配置割合 30%以上 ―(新指標)
サステナブルファイナンス投融資額 3,500億円以上 715億円
温室効果ガス(CO2)排出量削減率 70%以上 30.08%
親会社株主に帰属する当期純利益 60億円以上 42億円

CO2排出量の実績

年度 CO2排出量(t-CO2)
2013年度 6,493
2021年度 4,540
2022年度 3,074
2023年度 2,567

サステナブルファイナンスの目標

2024年度までのサステナブルファイナンス実行額の目標は3,500億円以上(2024年5月に引き上げ)です。

投融資に関する情報

セクター 炭素関連資産の割合
エネルギー 2.24%
運輸 10.18%
素材・構築物 21.78%
農業・食糧・林業製品 2.42%

市場リスクに関する情報

連結会計年度の末日現在で、VaR(商品有価証券を除く)は36,055百万円(前連結会計年度: 50,173百万円)です。

2024年度の業績予測と中期計画の目標達成の可能性

2024年度の業績予測は、親会社株主に帰属する当期純利益60億円以上を目指し、各種指標の達成に向けた取り組みが進められています。中期経営計画「TRANS³ 2025」に基づく戦略が効果的に実行されれば、目標達成の可能性は高まると考えられます。

配当履歴と配当政策

年度 中間配当 期末配当
2023年度 25.00円 31.00円