【ファンダメンタル分析】天馬【有価証券報告書】
はじめに総括
特記事項
2023年度の天馬株式会社は、資産、負債、純資産のいずれも前年度と変わらず安定していることが確認されました。また、売上高は前年から8.9%減少し、営業利益は54.7%減少した一方で、純利益は10.4%増加しました。このようなトレンドは、特に営業利益の大幅な減少が懸念される一方で、営業外収益の改善が見られることから、企業の収益力に課題が残ることを示しています。
2023年度の総括
天馬株式会社は、2023年度においても資産、負債、純資産のいずれも安定しており、自己資本比率は134.1%と非常に高い水準を維持しています。流動比率は66.24%であり、流動負債に対して流動資産が十分にあることを示していますが、一般的には100%を超えることが望ましいとされています。
| 項目 | 2023年度 | 前年 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 92,931百万円 | 101,000百万円 | 8.9%減 |
| 営業利益 | 1,362百万円 | 3,000百万円 | 54.7%減 |
| 純利益 | 3,091百万円 | 2,800百万円 | 10.4%増 |
来年度以降の事業計画
天馬株式会社は、2027年3月期に向けて以下の数値目標を設定しています:
これらの目標を達成するために、以下の施策に取り組むことが示されています:
- 車両分野の成長: 研究開発とM&Aを活用し、競争力を高める。
- 家電事業の強化: タイ拠点の能力増強を図る。
- 新規事業領域の開拓: 受託製品事業における新規事業の展開を進める。
- 不採算事業の再建: ハウスウエア分野におけるリブランディングやEC戦略の強化を行う。
今後の動向予測
天馬株式会社は、設定した目標を達成するための基盤を整えていると考えられますが、外部環境の変化や競争状況に応じた柔軟な対応が求められます。特に、以下の要因が業績に影響を与える可能性があります:
- 市場環境: 国内外の経済情勢や需要変動が業績に影響を与えるため、競合他社との競争や市場の需要動向を注視する必要があります。
- 原材料価格の変動: 原油価格や原材料価格の変動がコストに影響を与えるため、これに対するリスク管理が重要です。
- 人材育成とダイバーシティ: 多様な人材の活躍を推進するための取り組みが、企業の競争力を高める要因となります。
- サステナビリティへの取り組み: 気候変動への対応や環境配慮型製品の開発が、企業のブランド価値を高め、顧客の支持を得る要因となるでしょう。
資産、負債、純資産の構成
| 項目 | 金額(千円) |
|---|---|
| 流動資産合計 | 17,853,973 |
| 固定資産合計 | 22,993,695 |
| 資産合計 | 40,847,668 |
| 流動負債合計 | 26,968,754 |
| 固定負債合計 | 32,840 |
| 負債合計 | 59,745,554 |
| 株主資本合計 | 48,860,833 |
| 評価・換算差額等合計 | 1,560,749 |
| 純資産合計 | 54,777,354 |
トレンド分析
資産、負債、純資産のトレンドは以下の通りです:
- 資産: 資産合計は前年度と変わらず、40,847,668千円で安定しています。
- 負債: 負債合計も前年度と変わらず、59,745,554千円で安定しています。
- 純資産: 純資産合計も前年度と変わらず、54,777,354千円で安定しています。
財務健全性の評価
自己資本比率は、純資産合計を資産合計で割った値で計算できます。
自己資本比率 = (純資産合計 / 資産合計) × 100 = (54,777,354 / 40,847,668) × 100 ≈ 134.1%
この自己資本比率は非常に高く、企業の財務健全性が高いことを示しています。
結論
天馬株式会社は、2023年度においても資産、負債、純資産のいずれも安定しており、財務健全性が高いことが確認されました。特に自己資本比率が134.1%と高いため、企業の持続可能性や成長の可能性が期待されます。
流動比率と自己資本比率の計算
流動比率 = (流動資産合計 / 流動負債合計) × 100 = (17,853,973 / 26,968,754) × 100 ≈ 66.24%
自己資本比率 = (自己資本合計 / 総資本) × 100 = (59,745,554 / 59,745,554) × 100 = 100%
過去との比較トレンド
流動比率と自己資本比率は、いずれも前年と同じ数値であり、安定した財務状況を示しています。
売上高、営業利益、純利益の数値
| 項目 | 2023年度 | 前年度 |
|---|---|---|
| 売上高 | 92,931百万円 | 101,000百万円 |
| 営業利益 | 1,362百万円 | 3,000百万円 |
| 純利益 | 3,091百万円 | 2,800百万円 |
営業利益率と純利益率の計算
営業利益率 = (営業利益 / 売上高) × 100 = (1,362 / 92,931) × 100 ≈ 1.46%
純利益率 = (当期純利益 / 売上高) × 100 = (3,091 / 92,931) × 100 ≈ 3.33%
営業活動によるキャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは5,898百万円の増加を示しており、企業が事業活動を通じて現金を生成していることを示しています。
各事業セグメントの収益状況
| セグメント | 売上高(百万円) | セグメント利益(百万円) |
|---|---|---|
| 日本 | 19,965 | 545 |
| 中国 | 20,985 | 673 |
| 東南アジア | 50,879 | 1,498 |
| 北米 | 1,102 | △89 |
新規事業セグメントの参入
天馬株式会社は、2023年5月にメキシコにて車両部品等の製造を行うTENMA PLASTIC MEXICO, S. A. DE C. V.及びその親会社でアメリカ合衆国にて車両部品等の販売を行うTenma America Corporationの株式を取得しました。
潜在的なリスク要因
- 固定資産の減損リスク
- 繰延税金資産に関するリスク
- 人材の確保
- 訴訟・法的手続き
- 知的財産リスク
- 情報セキュリティリスク
- 自然災害リスク
将来の業績予測
天馬株式会社は、2027年3月期に向けて以下の数値目標を設定しています:
配当政策
基本方針: 安定した配当を継続し、業績の向上及び経営目標の達成状況により増配を検討。
配当金の総額: 1,751,550千円