【ファンダメンタル分析】エムティーアイ【有価証券報告書】
はじめに総括
特記事項
株式会社エムティーアイは2024年度において、資産は変わらず、負債が増加し、純資産がさらに悪化しています。特に、負債が資産を上回る状況が続いており、財務健全性に懸念があると言えます。
2023年度の総括
2023年度の株式会社エムティーアイは、売上高、営業利益、純利益のすべてにおいて前年同期比での増加を達成しました。具体的には、売上高は26,798百万円から27,669百万円に増加し、3.2%の成長を示しています。営業利益は298百万円から458百万円に増加し、53.7%の大幅な増加を記録しました。純利益も753,220千円から2,363,920千円に増加し、213.8%の成長を見せています。
一方で、資産は変わらず、負債が増加し、純資産が悪化していることから、財務状況には注意が必要です。流動比率は3,198.4%と非常に高い水準を維持していますが、自己資本比率は56.4%で安定しています。
来年度以降の事業計画
- 成長事業への投資: ヘルスケア事業や学校DX事業に対する投資を強化し、これらのセグメントの成長を促進することを目指します。
- コスト管理の徹底: 営業利益の改善を図るため、売上原価や販売費及び一般管理費の抑制を継続します。
- 新規顧客の獲得: 新たな顧客層の開拓を進め、売上の増加を図ります。
今後の動向予測
株式会社エムティーアイは、ヘルスケア事業や学校DX事業の成長が期待される一方で、財務健全性の改善が求められます。以下のような予測が考えられます。
- 売上高の成長: ヘルスケア事業や学校DX事業の成長により、売上高は引き続き増加する可能性があります。特に、学校DX事業は42.4%の成長を示しており、今後も成長が期待されます。
- 利益率の改善: 営業利益率や純利益率の改善が続くことで、収益性が向上する可能性があります。特に、営業利益率は前年同期比で1.65%から1.11%に改善しています。
- 財務健全性の回復: 負債の増加を抑制し、資産の増加を図ることで、財務健全性の改善が期待されます。流動比率は高い水準を維持していますが、負債の増加が続く場合は注意が必要です。
結論
株式会社エムティーアイは、成長事業への投資やコスト管理を通じて、今後の成長を目指しています。売上高や利益率の改善が期待される一方で、財務健全性の改善が求められます。市場環境や競争状況に応じた柔軟な対応が今後の成功に繋がるでしょう。
1. 資産
| 年度 | 有形固定資産 | 無形固定資産 | 合計資産 |
|---|---|---|---|
| 2024年9月30日 | 203,088千円 | 2,275,810千円 | 2,478,898千円 |
| 2023年9月30日 | 203,088千円 | 2,275,810千円 | 2,478,898千円 |
2. 負債
| 年度 | 流動負債 | 固定負債 | 合計負債 |
|---|---|---|---|
| 2024年9月30日 | 239,715千円 | 3,000,000千円 | 3,239,715千円 |
| 2023年9月30日 | 166,878千円 | 3,000,000千円 | 3,166,878千円 |
3. 純資産
| 年度 | 純資産 |
|---|---|
| 2024年9月30日 | △760,817千円 |
| 2023年9月30日 | △687,980千円 |
4. トレンドの比較
| 項目 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 資産 | 2,478,898千円 | 2,478,898千円 |
| 負債 | 3,166,878千円 | 3,239,715千円 |
| 純資産 | △687,980千円 | △760,817千円 |
結論
株式会社エムティーアイは、2024年度においても資産は変わらず、負債が増加し、純資産がさらに悪化しています。これは、負債が資産を上回る状況が続いていることを示しており、財務健全性に懸念があると言えます。
流動比率と自己資本比率の計算
1. 流動比率の計算
流動比率は以下の式で計算されます。
流動比率 = (流動資産 / 流動負債) × 100
流動資産と流動負債の数値
- 流動資産(2024年9月30日): 19,012,674千円
- 流動負債(2024年9月30日): 593,803千円
流動比率の計算
流動比率 = (19,012,674 / 593,803) × 100 ≈ 3,198.4%
2. 自己資本比率の計算
自己資本比率は以下の式で計算されます。
自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100
自己資本と総資本の数値
- 自己資本(2024年9月30日): 4,649,137千円
- 総資本(2024年9月30日): 8,242,940千円
自己資本比率の計算
自己資本比率 = (4,649,137 / 8,242,940) × 100 ≈ 56.4%
3. 過去との比較
4. トレンドの分析
結論
株式会社エムティーアイは、流動比率が高く、短期的な支払い能力は非常に良好です。自己資本比率も安定しており、長期的な支払い能力も良好です。流動比率の減少は注意が必要ですが、依然として高い水準を維持しています。
業績のトレンド比較
| 項目 | 2023年9月期 | 2024年9月期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 26,798百万円 | 27,669百万円 |
| 営業利益 | 298百万円 | 458百万円 |
| 純利益 | 753,220千円 | 2,363,920千円 |
トレンド分析
- 売上高: +3.2%
- 営業利益: +53.7%
- 純利益: +213.8%
結論
全体として、株式会社エムティーアイは2024年度において、売上高、営業利益、純利益のすべてにおいて前年同期比での増加を達成しており、特に営業利益と純利益の成長率が顕著です。これは、事業の成長と効率的なコスト管理が功を奏した結果と評価できます。
営業利益率と純利益率の計算
1. 営業利益率の計算
営業利益率は、営業利益を売上高で割ったものです。
営業利益率 = (営業利益 / 売上高) × 100
営業利益率の計算
営業利益率 = (458 / 27,669) × 100 ≈ 1.65%
2. 純利益率の計算
純利益率は、親会社株主に帰属する当期純利益を売上高で割ったものです。
純利益率 = (親会社株主に帰属する当期純利益 / 売上高) × 100
純利益率の計算
純利益率 = (2,363 / 27,669) × 100 ≈ 8.54%
3. 過去との比較
- 営業利益率(2023年9月期): 約1.11%
- 純利益率(2023年9月期): 約8.20%
結論
営業利益率と純利益率は前年同期比で改善しており、企業の収益性が向上していることが示されています。
投資有価証券の状況
| 年度 | 投資有価証券の貸借対照表計上額 | 時価 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 2023年9月30日 | 3,578,535千円 | 3,178,850千円 | 1,783,953千円 |
| 2024年9月30日 | 4,050,632千円 | 2,431,250千円 | 2,107,328千円 |
流動性リスクの管理
当社は、各グループからの報告に基づき、管理部門が適時に資金繰り計画を作成・更新することにより流動性リスクを管理しています。
経営成績の状況
| 項目 | 2023年9月期 | 2024年9月期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 26,798百万円 | 27,669百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,200百万円 | 2,363百万円 |
結論
株式会社エムティーアイは、ヘルスケア事業や学校DX事業への投資を通じて持続的な成長を目指しており、リスク管理や人材育成に関する取り組みも行っています。将来の獲得学校数に基づく事業計画の妥当性を評価し、リスクを低減する体制を整えていることから、目標達成の可能性は高いと考えられます。