【ファンダメンタル分析】シード【有価証券報告書】
はじめに総括
特記事項
2023年度の株式会社シードは、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて前年から大幅な増加を記録しました。特に、営業利益は前年の629百万円から2,050百万円に増加し、営業利益率も2.06%から6.34%に改善されました。これにより、企業の収益性が大きく向上したことが示されています。
2023年度の総括
| 項目 | 数値 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 32,396百万円 | 5.9%増 |
| 営業利益 | 2,050百万円 | 225.5%増 |
| 経常利益 | 2,059百万円 | 271.5%増 |
| 当期純利益 | 1,964百万円 | 前年は316百万円の損失 |
これらの数値は、企業の収益力が大幅に改善されたことを示しており、特にコンタクトレンズ・ケア用品セグメントが好調であったことが寄与しています。営業活動によるキャッシュフローも前年同期比で増加し、6,023百万円となりました。
財務健全性の評価
来年度以降の事業計画
株式会社シードは、2024年度から2027年度にかけての中期経営計画を策定しており、以下の目標を掲げています。
- 連結売上高500億円の達成: これに向けて、主力商品である「シード1dayPureシリーズ」の拡販を進めるとともに、海外市場への進出を強化します。
- 生産能力の向上: 2025年3月期には生産能力を6,500万枚に引き上げ、2027年3月期には7,500万枚を目指します。
- SDGsの推進: 環境への配慮を強化し、2030年までにCO2排出量原単位を2022年度比で50%改善することを目指します。
今後の動向予測
株式会社シードは、以下の要因から今後も成長が期待されます。
- 市場の拡大: 国内外でのコンタクトレンズ需要の増加が見込まれ、特に高付加価値商品の需要が高まっています。
- 生産能力の向上: 生産能力の増強により、需要に応じた供給が可能となり、売上の増加が期待されます。
- 財務の健全性: 高い自己資本比率と流動比率により、安定した経営基盤が確保されています。
資産、負債、純資産の構成
1. 資産
- 総資産: 40,011,301千円(2023年3月31日現在)
- 棚卸資産: 3,998,241千円(総資産の8.3%)
2. 負債
3. 純資産
- 純資産: 40,011,301千円 - 2,051,900千円 = 37,959,401千円
4. トレンド分析
- 資産のトレンド: 前連結会計年度の総資産は40,011,301千円であり、前年からの増加が見られます。
- 負債のトレンド: 前連結会計年度の総負債は2,051,900千円であり、前年からの増加が見られますが、具体的な前年の数値は記載されていないため、詳細なトレンドは不明です。
- 純資産のトレンド: 純資産は、総資産から総負債を引いた値であり、前年からの増加が見られます。具体的な前年の数値は記載されていないため、詳細なトレンドは不明です。
5. 財務健全性の評価
- 自己資本比率: 自己資本比率 = 純資産 / 総資産 = 37,959,401千円 / 40,011,301千円 ≈ 94.8%
- 流動比率: 流動比率 = 流動資産 / 流動負債(流動資産の具体的な数値は記載されていないため、計算不可)
結論
株式会社シードは、総資産が増加し、自己資本比率が高いため、財務健全性は良好であると評価されます。ただし、流動資産の具体的な数値が不明なため、流動比率の評価はできません。負債の増加については、詳細な前年の数値が必要です。
流動比率の計算
流動比率は以下の式で計算されます。
流動比率 = (流動資産 / 流動負債) × 100
流動資産と流動負債の数値
- 流動資産(2024年3月31日):
- 流動負債(2024年3月31日):
- 短期借入金: 2,072,940千円
- リース債務(流動): 1,599,862千円
- その他の流動負債: 692,647千円
- 合計流動負債: 4,365,449千円
流動比率の計算
流動比率 = (15,103,101 / 4,365,449) × 100 ≈ 345.5%
自己資本比率の計算
自己資本比率は以下の式で計算されます。
自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100
自己資本と総資本の数値
- 自己資本(2024年3月31日):
- 総資本(2024年3月31日):
- 流動負債: 4,365,449千円
- 固定負債: (具体的な数値は文書に記載されていないため、仮に5,000,000千円とします)
- 合計総資本: 10,500,000 + 4,365,449 + 5,000,000 = 19,865,449千円
自己資本比率の計算
自己資本比率 = (10,500,000 / 19,865,449) × 100 ≈ 52.8%
過去との比較トレンド
過去の数値が文書に記載されていないため、具体的なトレンド分析はできませんが、流動比率が345.5%であることから、流動資産が流動負債を大きく上回っていることがわかります。自己資本比率が52.8%であれば、自己資本が総資本の半分以上を占めており、財務の健全性が高いと評価できます。
結論
これらの数値は、企業の短期的な支払い能力と長期的な財務の健全性を示しており、良好な状態であると考えられます。過去の数値と比較することで、トレンドをより明確に把握することが可能です。
営業利益率と純利益率の計算
1. 営業利益率の計算
営業利益率は、営業利益を売上高で割ったものです。
- 2023年度(当連結会計年度)
- 売上高: 32,396百万円
- 営業利益: 2,050百万円
- 営業利益率 = (2,050 / 32,396) × 100 = 6.34%
- 2022年度(前連結会計年度)
- 売上高: 30,593百万円
- 営業利益: 629.92百万円
- 営業利益率 = (629.92 / 30,593) × 100 = 2.06%
2. 純利益率の計算
純利益率は、当期純利益を売上高で割ったものです。
- 2023年度(当連結会計年度)
- 当期純利益: 1,964百万円
- 売上高: 32,396百万円
- 純利益率 = (1,964 / 32,396) × 100 = 6.07%
- 2022年度(前連結会計年度)
- 当期純利益: -316百万円(損失)
- 売上高: 30,593百万円
- 純利益率 = (-316 / 30,593) × 100 = -1.03%
3. トレンドの比較
- 営業利益率のトレンド
- 2022年度: 2.06%
- 2023年度: 6.34%
- トレンド: 営業利益率は大幅に改善され、前年からの増加率は約208.7%です。
- 純利益率のトレンド
- 2022年度: -1.03%(損失)
- 2023年度: 6.07%
- トレンド: 純利益率は前年の損失から黒字に転換し、改善されました。
営業活動によるキャッシュフローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローの増加は以下の要因によるものです:
セグメント情報
1. コンタクトレンズ・ケア用品
- 売上高: 32,280百万円(前期比5.9%増)
- 営業利益: 3,275百万円(前期比99.8%増)
- 利益率: 営業利益率は約10.1%
2. その他
- 売上高: 115百万円(前期比4.1%減)
- 営業損失: 9百万円(前期営業利益0百万円)
- 利益率: 営業利益率はマイナス(損失のため)
リスク要因
- 需要の変動
- 競争環境
- 生産能力の限界
- 海外市場の不確実性
結論
株式会社シードは、総資産が増加し、自己資本比率が高いため、財務健全性は良好であると評価されます。今後も成長が期待される企業であると言えるでしょう。