【ファンダメンタル分析】ラクスル【有価証券報告書】
はじめに総括
特記事項
ラクスル株式会社は2024年度において、売上高が前年から約24.6%増加し、51,121百万円に達しました。この成長は、企業の収益力向上を示唆していますが、同時に負債の増加と純資産の減少が見られ、財務健全性に対する懸念も浮上しています。
2024年度の総括
ラクスル株式会社は、2024年度において売上高が前年から大幅に増加したものの、負債が増加し、純資産が減少するという複雑な状況にあります。具体的には、資産合計は43,863百万円で横ばいである一方、負債合計は29,344百万円に達し、流動負債が特に増加しています。これにより、流動比率は248.5%と高い水準を維持しているものの、自己資本比率は33.0%に低下しており、財務的な安定性に対する懸念が生じています。
来年度以降の事業計画
- 売上高のさらなる増加: 2024年度の売上高成長を維持し、顧客基盤の拡大を図ることが重要です。特に、デジタル印刷やオンラインサービスの強化が期待されます。
- コスト管理の徹底: 販売費及び一般管理費の増加を抑制し、営業利益率の改善を目指す必要があります。特に、効率的な運営を通じてコスト削減を図ることが求められます。
- 財務健全性の回復: 負債の増加を抑え、純資産の回復を図るための戦略が必要です。資金調達の多様化や、内部留保の強化を通じて、財務基盤を安定させることが重要です。
- 株主還元の強化: 2024年度から配当を開始したことを受け、今後も安定的な株主還元を行う方針です。利益成長に基づく配当の増加が期待されます。
今後の動向予測
- 売上高の成長: デジタル化の進展に伴い、オンライン印刷サービスの需要が高まることが予想され、売上高は引き続き成長する可能性があります。
- 財務健全性の改善: 負債の増加を抑制し、自己資本比率を改善するための施策が講じられることで、財務健全性が回復する可能性があります。
- 株主還元の継続: 配当政策の見直しにより、株主還元が強化されることが期待されます。
結論
ラクスル株式会社は、2024年度において売上高の増加を達成したものの、負債の増加と純資産の減少が懸念される状況にあります。今後は、売上高の成長を維持しつつ、財務健全性の回復と株主還元の強化を図ることが求められます。
1. 資産の構成
| 項目 | 前連結会計年度(2023年7月31日) | 当連結会計年度(2024年7月31日) |
|---|---|---|
| 資産合計 | 43,863百万円 | 43,863百万円 |
2. 負債の構成
| 項目 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
|---|---|---|
| 流動負債 | 8,292百万円 | 10,463百万円 |
| 固定負債 | 18,756百万円 | 18,881百万円 |
| 負債合計 | 27,048百万円 | 29,344百万円 |
3. 純資産の構成
| 項目 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
|---|---|---|
| 純資産合計 | 16,815百万円 | 14,519百万円 |
4. 財務健全性の評価
資産合計は変わらず、負債合計は増加しています。特に流動負債が増加していることは、短期的な支払い能力に影響を与える可能性があります。純資産合計は減少しており、これは企業の自己資本比率に影響を与え、財務健全性を低下させる要因となります。
5. トレンドの比較
資産は横ばいである一方、負債は増加しており、特に流動負債の増加が目立ちます。純資産は減少しており、これは企業の財務状況に対する懸念材料となります。
結論
ラクスル株式会社は、資産は安定しているものの、負債が増加し、純資産が減少しているため、財務健全性に対して注意が必要です。
流動比率の計算
流動比率は、流動資産を流動負債で割った比率で、短期的な支払い能力を示します。
| 項目 | 2024年7月31日 |
|---|---|
| 流動資産合計 | 20,589百万円 |
| 流動負債合計 | 8,292百万円 |
| 流動比率 | 248.5% |
自己資本比率の計算
自己資本比率は、自己資本を総資本で割った比率で、企業の財務的安定性を示します。
| 項目 | 2024年7月31日 |
|---|---|
| 自己資本合計 | 13,909百万円 |
| 負債合計 | 28,184百万円 |
| 総資本 | 42,093百万円 |
| 自己資本比率 | 33.0% |
過去の数値との比較
流動比率の過去数値
| 年度 | 流動比率 |
|---|---|
| 2023年 | 248.5% |
自己資本比率の過去数値
| 年度 | 自己資本比率 |
|---|---|
| 2023年 | 28.2% |
トレンド分析
流動比率は2023年と2024年で変わらず、248.5%を維持しています。自己資本比率は、2023年の28.2%から2024年の33.0%に上昇しています。
結論
ラクスル株式会社は、流動比率が高く、短期的な支払い能力が良好であることが確認されました。また、自己資本比率の上昇は、企業の財務的安定性が向上していることを示しています。
収益力の動向
売上高
| 年度 | 売上高 |
|---|---|
| 2023年度 | 41,018百万円 |
| 2024年度 | 51,121百万円 |
営業利益
営業利益は以下の計算式で求めます。
営業利益 = 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費
純利益
純利益は以下の計算式で求めます。
純利益 = 税引前当期純利益 - (法人税 + 住民税 + 事業税など) + 法人税等調整額
トレンドの比較
売上高は前年から増加しており、収益力の向上が見られます。営業利益と純利益の詳細な数値が不明なため、今後の財務諸表の詳細な分析が必要です。
営業利益率と純利益率の計算
営業利益率の計算
営業利益率は、営業利益を売上高で割ったものです。
純利益率の計算
純利益率は、税引前当期純利益を売上高で割ったものです。
営業活動によるキャッシュ・フロー
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 営業活動の結果得られた資金 | 2,705百万円 |
| 前連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フロー | 2,902百万円 |
リスク要因の評価
- 優秀な人材の獲得・育成について
- 内部管理体制の構築について
- 情報セキュリティについて
- 印刷機等を提携印刷会社に貸与していることについて
- 投融資について
- 資金調達について
- 法的規制に関するリスク
- 個人情報の保護について
業績予測や中期計画
- 業績予測
- 中期計画
- 目標達成の可能性
- 重要な仮定とリスク
配当履歴や配当政策
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 配当金の総額 | 98百万円 |
| 1株当たり配当金 | 1.7円 |
| 決議年月日 | 2024年9月12日 |