【ファンダメンタル分析】日本システム技術【有価証券報告書】

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はじめに総括

特記事項

2023年度において、日本システム技術株式会社は資産、負債、純資産の全てにおいて増加が見られ、特に純資産の増加率が約30%と高いことが注目されます。また、売上高、営業利益、純利益も前年に比べて増加しており、全体的に健全な成長を示しています。

2023年度の総括

項目 金額(千円) 前年比
資産合計 20,022,694 約15%増
負債合計 17,413,797 約13%増
純資産合計 2,607,897 約30%増

流動比率は188.5%に上昇し、短期的な支払い能力が改善しています。自己資本比率も88.9%に達し、長期的な支払い能力も向上しています。これにより、企業の財務健全性が高まっていることが示されています。

2023年度の業績

項目 金額(千円) 前年比
売上高 26,183,521 約11.3%増
営業利益 4,722,930
純利益 21,000,000

営業利益率は10.65%、純利益率は76.69%と、収益性も向上しています。特に医療ビッグデータ事業とグローバル事業が高い成長率を示しており、今後の成長が期待されます。

来年度以降の事業計画

  1. 医療ビッグデータ事業の拡大
  2. グローバル事業の強化
  3. DX&SI事業の革新
  4. パッケージ事業の安定化

今後の動向予測

結論

日本システム技術株式会社は、2023年度において健全な成長を遂げており、来年度以降も医療ビッグデータ事業やグローバル事業の拡大を通じて成長を続けると予測されます。リスク管理や新たなビジネスモデルの導入が今後の成功の鍵となるでしょう。

資産、負債、純資産の情報

項目 連結会計年度末(千円) 連結会計年度末(千円)
資産合計 20,022,694 17,413,797
負債合計 17,413,797 15,405,417
純資産合計 2,607,897 2,008,379

トレンド

項目 連結会計年度末(千円) 連結会計年度末(千円) 増加額(千円) 増加率
資産 20,022,694 17,413,797 2,608,897 約15%
負債 17,413,797 15,405,417 2,008,380 約13%
純資産 2,607,897 2,008,379 599,518 約30%

流動比率自己資本比率の計算

流動比率

流動比率は、流動資産を流動負債で割った比率で、短期的な支払い能力を示します。

年度 流動資産(千円) 流動負債(千円) 流動比率
2024年3月31日 12,248,909 6,489,414 188.5%
2023年3月31日 11,628,068 6,532,384 178.5%

自己資本比率

自己資本比率は、自己資本を総資本で割った比率で、長期的な支払い能力を示します。

年度 自己資本(千円) 総資本(千円) 自己資本比率
2024年3月31日 17,815,506 20,022,694 88.9%
2023年3月31日 15,405,418 17,413,797 88.5%

結論

流動比率自己資本比率の両方が改善しており、短期および長期の支払い能力が向上していることが示されています。これは、企業の財務健全性が向上していることを示唆しています。

売上高、営業利益、純利益の推移

項目 2022年度(千円) 2023年度(千円) 増加率
売上高 23,519,516 26,183,521 11.3%
営業利益 2,385,668 4,722,930
純利益 20,860,000 21,000,000

営業利益率と純利益率の計算

年度 営業利益率 純利益率
2023年度 10.65% 76.69%
2022年度 10.14% 72.29%

結論

営業利益率と純利益率の両方が前年に比べて増加しており、収益性が向上していることが示されています。

営業活動によるキャッシュフローの評価

営業活動によるキャッシュフローは、売上高、営業利益、経常利益、及び純利益のいずれも増加していることから、企業の事業活動が現金を生成していると評価できます。

各事業セグメントの収益状況

事業セグメント 売上高(千円) セグメント利益(千円) 利益率
DX&SI事業 15,378,864 2,250,991 約14.6%
パッケージ事業 4,939,268 1,383,294 約28.0%
医療ビッグデータ事業 2,646,943 686,468 約25.9%
グローバル事業 3,424,531 402,176 約11.7%

過去との比較トレンド

事業セグメント 2022年度売上高(千円) 2023年度売上高(千円) 成長率
DX&SI事業 14,335,487 15,378,864 約7.3%増
パッケージ事業 4,489,345 4,939,268 約10.0%増
医療ビッグデータ事業 2,021,231 2,646,943 約31.0%増
グローバル事業 2,723,765 3,424,531 約25.7%増

結論

全体として、医療ビッグデータ事業とグローバル事業が成長を牽引しており、今後の戦略としてこれらのセグメントへの投資やリソース配分が重要です。

新規事業セグメントの参入について

有価証券報告書には、新規に参入した事業セグメントに関する具体的な記載はありませんが、当社グループは「DX&SI事業」、「パッケージ事業」、「医療ビッグデータ事業」、「グローバル事業」の4つの報告セグメントを展開しています。

潜在的なリスク要因の評価

  • 人材確保に関するリスク
  • 技術革新・新製品開発におけるリスク
  • 企業買収等によるリスク
  • 大規模災害・パンデミックに係るリスク
  • 景気低迷のリスク
  • 収益の期末集中に係るリスク
  • 取扱い商品の陳腐化等のリスク
  • 資産の評価に係るリスク
  • グローバル事業に関するリスク
  • 収益認識に関するリスク

結論

これらのリスク要因は、企業の業績や成長見通しに直接的な影響を与える可能性があり、投資判断を行う上で重要な要素となります。

配当履歴と配当政策の評価

年度 配当金の総額(千円) 1株当たり配当額(円)
2022年度 248,274 40
2023年度 397,228 32
2024年度(予想) 558,597 45

結論

日本システム技術株式会社は、配当金の総額を増加させている一方で、1株当たりの配当額は2023年度に減少しましたが、2024年度には再び増加する見込みです。配当政策としては株主還元に積極的な姿勢が見られます。