【ファンダメンタル分析】山洋電気【有価証券報告書】

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山洋電気株式会社 2023年度有価証券報告書

はじめに総括

特記事項

山洋電気株式会社は2023年度において、売上高、営業利益、純利益のいずれも前年同期比で減少しており、特に受注高と受注残高の大幅な減少が見られました。これにより、企業の成長に対する懸念が高まっています。

1. 財務状況の概要

資産

  • 2024年3月31日現在の資産合計: 177,767百万円
  • 前年同期比: 6,816百万円の増加

負債

  • 2024年3月31日現在の負債合計: 62,971百万円
  • 前年同期比: 10,339百万円の減少

純資産

  • 2024年3月31日現在の純資産合計: 114,796百万円
  • 前年同期比: 17,156百万円の増加

2. 財務健全性の評価

自己資本比率の改善は、企業の財務健全性が向上していることを示しています。

3. トレンドの比較

  • 資産: 増加傾向
  • 負債: 減少傾向
  • 純資産: 増加傾向

4. 売上高、営業利益、純利益の推移

  • 売上高: 112,904百万円(前年同期比6.5%減)
  • 営業利益: 11,811百万円(前年同期比12.0%減)
  • 純利益: 10,477百万円(前年同期比8.2%減)

5. 受注高と受注残高

  • 受注高: 75,318百万円(前年同期比41.2%減)
  • 受注残高: 44,339百万円(前年同期比45.9%減)

受注高と受注残高の大幅な減少は、今後の売上高に影響を及ぼす可能性が高いです。

6. セグメント別の状況

  • 日本: 売上収益109,886百万円(前年同期比7.5%減)
  • 北米: 売上収益21,769百万円(前年同期比13.6%減)
  • ヨーロッパ: 売上収益9,703百万円(前年同期比16.9%増)
  • 東アジア: 売上収益14,475百万円(前年同期比23.8%減)
  • 東南アジア: 売上収益42,266百万円(前年同期比8.0%減)

7. 今後の事業計画

山洋電気株式会社は、以下の戦略を掲げています。

  1. グローバル化の推進: 海外市場での事業拡大を目指す。
  2. 技術革新の強化: 業界No.1の性能、品質、信頼性を追求。
  3. コーポレートガバナンスの強化: 経営の透明性を確保し、リスク管理体制を強化。
  4. 健康経営の推進: 社員の健康を重視し、企業価値の向上を図る。

8. 今後の動向予測

山洋電気株式会社は、外部環境や内部の取り組みによって目標達成の可能性を高めることができると考えられますが、リスク要因に対する適切な対応が求められます。特に、景気変動や技術革新、グローバル展開に伴うリスクは、今後の業績に大きな影響を与える可能性があります。

結論

山洋電気株式会社は、2023年度において財務健全性が向上したものの、売上高や受注高の減少が見られ、今後の成長に対する懸念が高まっています。企業は、グローバル市場への進出や技術革新を通じて、持続的な成長を目指す必要があります。